はごろもブログ
猫の大腿骨頸部骨折
2017年4月24日
外に行くネコちゃんの話です。
本人が外にお出かけして帰ってきたら、足を引きずっていた、という訴えで来院しました。
レントゲンを撮ってみると
白い矢印(⇨)が正常な骨(大腿骨の骨頭とクビレ)。赤い矢印(⇨)が折れてしまった断端です。
大腿骨のクビレ(頸部)が折れてしまっています。骨頭は骨盤にはまったままです。
目立った外傷などは無く、もしかしたら高い所から飛び降りて着地した際に折れてしまったのでしょうか。
こういった場合は骨盤にはまっている骨頭を手術で除去し、尖っているクビレの骨を削ってきれいにします。
すると
矢印(⇨)の部分がスッキリしました。
折れて尖った骨が組織を傷つけ、痛かった部分が無くなりました。
完全ではありませんでしたが、手術して翌日にはもう足をついて歩き始めていました。
解剖学的には、骨盤と大腿骨の骨頭(はまっている丸い骨)は後ろ足を支えるための
非常に重要な支点となっているポイントです。
今回のように猫ちゃんや小型犬のような体重の軽い子は
この支える力が無くなってしまっても周りの筋肉などがそれを補ってくれるので
基本的には生活に支障はありません。ただし大型犬などではこの術式は向きません。
このネコちゃんは数日間の入院の後退院しました。
気持ちのいい季節になって来たので今日もどこかにお散歩に行っていることでしょう。
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