はごろもブログ
犬の前十字靭帯断裂の症例
2018年1月26日
明けましておめでとうございます。院長の渡辺です。年が明けて日が経ってしまいご挨拶が遅くなりましたが、今年もよろしくお願い致します。
今回は膝の大事な組織である『前十字靭帯断裂』をしてしまった犬の話です。
前十字靭帯はモモの骨(大腿骨)とスネの骨(脛骨)を繋いでいます。前十字靭帯が切れてしまった直後は強い痛みによって、多くの子が地面に足を着く事ができず、完全に挙上(足を挙げている状態)してしまいます。治療には手術が必要です。
画像は手術中の写真です。⇨の先が切れてしまった靭帯の一部です。
*画像は小さくしてありますが、クリックすれば拡大出来ます。
切れてしまった靭帯は出来るだけ取り除き、人工物で代用します。この手術は小型犬のような軽い動物には有効ですが、大型犬などでは向きませんので別の手術になります。
画像の手術をした時は、一か月位の間に続いて4頭の子が前十字靭帯を断裂してしまって、連続で手術をしました。珍しいケースでしたので印象に残っています。
前十字靭帯断裂を起こしてしまう原因は加齢に伴う靭帯の強度が低下していく事にあるとされています。個人的な経験では、膝蓋骨(膝のお皿)が脱臼する子、ホルモンの病気で肥満傾向にある子、同居犬がいて遊んでいたら発症したなど、プラスで考えられるケースもありました。
あくまで第一選択は外科手術ではありますが、5㎏以下の子であれば保存療法といって消炎鎮痛剤やサプリメントを併用して、手術をしないという選択肢もあります。ただし関節痛や運動機能の低下が慢性化してしまうケースや二次的に半月板を損傷して急な痛みが再発する事もあり、その選択は慎重に考えなければなりません。
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