はごろもブログ
犬の上室頻拍(SVT)の症例
2018年4月10日
こんにちは、院長の渡辺です。今回は上室頻拍(以下SVT)の犬の一例についてお話します。
上室頻拍はかなり乱暴に言えば、心臓の拍動するスピードが速くなり過ぎてしまう不整脈です。この不整脈が止む事なく続いてしまうと、十分な血液を全身に送れなくなります。従って失神や虚脱状態に陥り、命を落とすことになります。今回ご紹介する症例は突然の不調を訴え、調べてみるとその原因がSVTだったというワンちゃんです。
まずは心電図です。次の画像は不整脈のないワンちゃんです。心拍数は1分間に70~80回で正常です。ハートマークの付いている高い波が1回の心臓の拍動です。
続いてSVT(上室頻拍)のワンちゃんです。1分間で約200回の心拍です。呼吸が荒く今にも倒れ込んでしまいそうな状態でした。
合わせて心臓の超音波検査の動画もご覧ください。
僧房弁閉鎖不全症という病気で強い心拡大(心臓が大きくなる事)は見られますが、心臓の拍動リズムは問題有りません。
次にSVT(上室頻拍)の動画です。心臓が拍動するというよりピクピク痙攣しているような動きをしています。
動画のワンちゃんは速やかにに酸素吸入し、追加の薬剤投与を開始する事で不整脈は消失しました。元々僧房弁閉鎖不全症(以下MR)という心臓病で治療していたワンちゃんです。
心臓の病気は進行すると発咳や運動不耐性に限らず、不整脈や腹水の貯留が見られたりなど別の症状を示す事があります。症状が安定していても定期的な検査をお勧めします。
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