こんにちは。
 
立川市羽衣町の「はごろも動物病院」です。
 
 
老いを迎えた愛犬の様子を、日々心配している方は多いのではないでしょうか。
 
老犬と暮らしている飼い主さまから「うちのこ、夜になると吠えるんです」とのご相談をいただくことがあります。
 
夜中に突然吠え出す老犬の夜鳴きには、いくつかの原因が考えられます。
 
今回は、老犬の夜鳴きの原因と対処法について解説しましょう。
 
 

老犬の夜鳴きは主に以下の原因があげられます。
 
 
その1　体の不調
 
老犬になると、気づかないうちにどこかしらに体の不調を抱えているものです。
 
吠えることで、痛みやつらさを訴えている可能性があります。
 
 
その2　精神的な不安
 
老犬は、目や耳の感覚が、しだいに衰えていきます。
 
夜中に目を覚ました時に周りの状況がわからず、精神的な不安から吠えているとも考えられます。
 
 
その3　認知症の発症
 
犬も私たち人間と同様に加齢による認知症を発症するケースがあります。
 
認知機能の衰えによって、昼と夜の区別がつかなくなってしまうのです。
 
「おなかが空いたよ」「喉がかわいたよ」といった本能的な欲求を訴えているのでしょう。
 
 

犬は、年を重ねるにつれ、昼間に寝ている時間が長くなります。
 
気持ちよさそうに寝ているからと、そのままにしてはいませんか？
 
昼夜逆転ぎみになっている生活リズムを改善するために、無理のない範囲でできるだけ昼間の活動を増やしてあげましょう。
 
朝のおひさまの陽射しを浴びながらお散歩をしたり、声をかけて遊んであげたりするといいですね。
 
夜は、飼い主さまの存在を近くに感じる場所に寝床を移してあげてください。
 
寝床を快適に整えたり、新鮮なお水がすぐに飲めるような工夫も必要です。
 
また、夜中に鳴いても決して叱らないことも大切です。
 
無理に夜鳴きをやめさせようとして叱ると、愛犬がおびえてしまい逆効果になります。
 
周囲へ鳴き声が響くことが気になる場合は、あらかじめご近所にお伝えしておくと良いかもしれません。
 
 

老犬の夜鳴きには、重大な病気が隠れている可能性もあります。
 
急に愛犬の夜鳴きが始まったら、動物病院に相談してみましょう。
 
飼い主さまが睡眠不足やストレスで体調を崩してしまっては元も子もありませんので、早めの受診がおすすめです。
 
はごろも動物病院では、ワンちゃんの様子を丁寧におうかがいして、最適な治療方法や対処法をご提案させていただきます。
 
愛犬と少しでも長く楽しく一緒に暮らせるようにサポートいたします。