はごろもブログ
猫の『新しいアレルギー検査』が始まります
2018年8月1日
こんにちは、院長の渡辺です。今日は猫ちゃんのアレルギー検査についてのお話です。
アレルギーとは特定の物質に対して免疫反応が過剰になってしまう現象の事です。免疫反応とは、異物を有害である、と身体が認識した場合にそれを排除しようとする反応の事です。免疫反応が過剰になってしまうと、皮膚の痒みや、喘息などの呼吸器の症状なども現れてしまいます。
アレルギーの原因となるものをアレルゲンと言います。このアレルゲンを特定する事で、食事を変更したり環境を出来るだけ清浄化し、病気への対策とします。
動物アレルギー検査株式会社という、動物のアレルギー検査を専門に行っている検査機関があります。これまでワンちゃんのみが検査対象でしたが、今月から猫ちゃんの検査もできるようになりました。
こちらの検査結果に基づいた、ワンちゃんでのアレルギー治療成績が当院では非常に良く、猫ちゃんでもとても期待しております。アレルギー検査をすれば全て解決する、というわけでありませんが治療の上で有力な情報が得られる事に間違いありません。
お家の猫ちゃんの毛が薄くなってきた、特定の皮膚をよく舐めている、咳をしたり苦しそうな呼吸をする、など目立った症状があればアレルギー検査の必要があるかもしれません。気になる様子があればアレルギー検査の説明なども含めてご相談下さい。
立川の猫カフェに行ってきました
2018年7月27日
こんにちは、院長の渡辺です。今日は息抜きのお話です。
先日、立川駅近くのデパート内にある猫カフェに行ってきました。『猫カフェMOCHA(モカ)立川店』です。先週にオープンしたばかりのお店です。
空間は広くてとても清潔感があり、好きなドリンクを飲みながら猫たちと遊んできました。写真を見て皆さんも癒されて下さい。
ドリンクは自販機で飲み放題です。
オシャレなお茶バーもありました。
オッドアイの可愛い子がいました。
キャットタワーは和みますね。
とても活発なアメショちゃん。
本棚(漫画が沢山あります)をイタズラします。
ジワジワ来る写真が撮れました。
愛想のイイ子たちが多くて良かったです。皆さんもお時間があればどうぞ。
ラプロス投与で高窒素血症が改善した猫の1例
2018年7月10日
こんにちは、院長の渡辺です。今回は昨年から使用している新薬であるラプロスについてお話します。
ラプロスは猫ちゃんの慢性腎臓病に効果のある薬です。腎臓病は薬で完治する病気ではありません。投薬は腎臓病の進行を遅らせるためのものです。
ラプロスは腎臓への血液の流れを確保し、炎症に抵抗し腎臓が壊れていってしまう過程を遅らせます。つまり腎臓の寿命を延ばす効果があると言えます。今回は実際に投薬を始めた猫ちゃんで、想定以上の効果が現れた症例をご紹介します。数年前に慢性腎臓病を患ってしまった猫ちゃんです。
腎臓病のネコちゃんは『尿素窒素』と『クレアチニン』という数値が上昇します。下の血液検査結果表をご覧ください。
赤い矢印は『尿素窒素』と『クレアチニン』と表記してあります。青い矢印は2つの項目の数値です。過去の数年に渡って徐々に上昇していた数値が今年の血液検査で下がりました。特に『クレアチニン』は昨年の2.5→1.8に。約1年間ラプロスを続けての今回の結果です。この間は本人の健康状態がとても良く、フードを食べる量が増えて体重が20%程度増えてしまったほどです。
今回の腎臓病が見つかったのは体調が悪かったから、というわけではありません。健康診断の血液検査の時でした。無症状ながらも早期に発見できて良かったと思います。ラプロスを使用する以前から数えて、治療は4年を経過していますが、猫ちゃんらしい生活も送れていますので、まだまだ長生きして欲しいと思います。
インターンの時期ですね
2018年7月1日
こんにちは、院長の渡辺です。
狂犬病やフィラリア予防のシーズンが落ち着いてきました。そして7月から動物病院では、インターンを希望する学生さんからの問い合わせが増えてきます。どの学生たちも、この職場で働きたい!と思えるような職場に出会えるといいですよね。
動物病院のインターンで触れる事の出来る動物たちは、基本的に飼い主さまのいる子たちです。ですから看護もトリミングも、初めから動物を触る事のできる機会は少ないかもしれません。中には数日間、全く動物に触れる事なくインターンが終わってしまった、という学生さんの話も聞きます。
どの学生さんにもインターンに行って良かった!と思って貰いたいものですが、当院に限らず職場の雰囲気と学生さんの希望やキャラクターがマッチしない事はよくあります。相性というのは存在しますよね。
そんなネガティブな事態になってしまったとしても、せっかくのインターンを有意義に出来るために学生さん達に一つ提案があります。
『自分から動く』を実践してみてはどうでしょうか。
保定してもいいですか?爪切りしてもいいですか?預かりのワンちゃんのご飯用意してもいいですか?いつも学校でやっている事なら、変に遠慮せずにできますよね。
また、学校ではなかなか経験できないような事にもチャレンジしてみましょう。『手術の助手に入ってもいいですか?』と志願したら『それはできない(笑)』と、さすがに言われてしまうかもしれません。でも『それなら手術前の毛刈りと剃毛を一緒にやってみようか?』という展開はあるかもしれません。
こういった会話を多くする事で、より職場の雰囲気に馴染む事が出来ると思います。自然と緊張がほぐれてより積極的に行動できるようになり、実りの多いインターンになる事でしょう。
最後に。とはいえ、自分は今何をすべきなのか?と『空気を読むこと』。また先生やスタッフから『指示された事を自己判断せず、指示通りに実行する』という事も合わせて心掛けてください。社会人の基礎となるとても大事な部分ですから。
インターンに臨む学生さんたち、頑張ってください!
熱中症に注意!
2018年6月25日
こんにちは、院長の渡辺です。今年もこの時期がやってきました。
東京は今日33度まで気温が上がるようです。お家でお留守番をする動物達のために空調管理は気をつけて下さい。動物のいるお部屋を極端に冷やす必要はありませんが、冷房で言えば26度くらいの設定にはしてあげてください。早朝の暑さと昼過ぎの暑さはかなり違いますので十分ご注意ください!
熱中症対策などでご不安な点があれば診察時にもお話できます。気兼ねなくお聞きください。
サッカーW杯!!
2018年6月24日
こんにちは、院長の渡辺です。今日は日本代表の第2試合目です!
初戦を番狂わせで日本は強豪コロンビアに勝ちました。初戦は相手のコロンビアに退場選手が出てしまい、日本に有利な状況でプレーを進められました。今日の日本の相手はアフリカのセネガルという、こちらも相当に手強い相手です。
日本代表の選手たちは“半端ないって”今日も思わせてくれるような活躍を期待して応援します!
旅行記 ~妻籠~
2018年6月12日
こんにちは、院長の渡辺です。今回は動物の話ではありません。ちょっとした旅日記みたいなものです。
数年前に訪れた長野県の『妻籠』についてです。
かつて妻籠は中山道の宿場町でした。スタートの日本橋から数えて42番目だそうです。そして次の宿場町が馬籠宿です。二つの宿場間に馬籠峠がありこの峠を歩いて越えてみようと思ったのが、今回の旅のきっかけでした。
妻籠とは、昔からある古い建物や景観を意識的に保存する努力をしている街です。1976年には国の重要伝統的建造物群保存地区の選定地として選ばれました。江戸時代の宿場の姿を色濃く残しているとされています。
少ないですが写真を上げていきますのでご覧ください。
中山道は東海道をはじめとする江戸時代の『五街道』の一つです。宿場町は街道の両側を幾つものお店や旅籠が軒を並べていました。長い道のりを行く旅人にとって欠かせないものであり、とても有難いものだったでしょう。
宿場を抜けてすぐこんな道です。これも中山道の旧街道です。峠を越えるのは険しい道のりです。
動物の足跡発見!
中山道は別名『姫街道』といいます。東海地方から江戸へ向かう道は東海道と中山道の二つがあります。『姫街道』の由来は、女性達の多くが中山道を選んだという事に由来します。東海道は川が多く、渡る時に男性にかつがれるのを避けるために、女性達に川の少ない中山道が選ばれたという話を宿場の方に聞きました。
こういった古い町並み、歴史的な建造物などに囲まれた場所に来ると落ち着きますよね。無意識の内に現代の暮らしや住居に無機質なものを感じてしまっているのかもしれません。妻籠は心に残るとてもいい所でしたので、興味の湧いた方は足を運んでみてはいかがでしょうか?
トリミング料金の改定のお知らせ
2018年5月23日
こんにちは、院長の渡辺です。今回はお知らせです。
この度トリミングのカットコース、並びにシャンプーコースの一部料金の値上げを行います。7月の施術から新料金になります。突然の事で大変申し訳ありませんが、ご理解をどうぞ宜しくお願い致します。
実は両コース共に、施術で使用するシャンプー剤とコンディショナー液の質をグレードアップします。
シャンプー剤は今まで以上に『ふんわり感』や『つやのある質感』を出しやすいものとなります。またカットデザインを今までより『長持ち』させる効果も期待できます。特殊なヒアルロン酸やコラーゲンが配合されています。
コンディショナーは『被毛の状態の維持』だけでは無く、トリートメントにあたる『被毛の保護』を追加しました。つまりこれまでオプションで選んで頂いたトリートメント効果が通常のカットコースやシャンプーコースに含まれるようになりました。飼い主の皆様には是非その効果を実感していただければと思っています。
そしてオプションの種類も変更点があります。まずオプションの『トリートメント』が無くなります。代わりに短毛の子であれば、『プロテクター』、長毛の子であれば『エッセンス』が追加されます。
『プロテクター』は被毛に潤いを与え、すべりや美しいツヤを持続させます。またリペアメント剤による補修効果も持っています。
『エッセンス』はエアリーな被毛に仕上げ、サラサラでふんわりしたデザインをより長い時間の持続を期待できます。毛はハサミを入れた直後の毛先の断面からは栄養が漏れ出てしまいます。毛の傷み具合によってはさらに悪化してしまうので、トイプードルなどカット犬の子には『エッセンス』による被毛の保護や補修はとても大事であると思います。
どちらのオプションも『ワンランク上の仕上がり』と『被毛の健康維持』を目的としたものになりますので、是非ご注文していただければと思います。下の写真は新しいシャンプー剤を使用した例のイメージです。ご参考にして下さい。
動物病院として診療のみならず、地域のトリミングサロンとしてもこれからも努力していきますのでどうぞよろしくお願い致します。
犬の上室頻拍(SVT)の症例
2018年4月10日
こんにちは、院長の渡辺です。今回は上室頻拍(以下SVT)の犬の一例についてお話します。
上室頻拍はかなり乱暴に言えば、心臓の拍動するスピードが速くなり過ぎてしまう不整脈です。この不整脈が止む事なく続いてしまうと、十分な血液を全身に送れなくなります。従って失神や虚脱状態に陥り、命を落とすことになります。今回ご紹介する症例は突然の不調を訴え、調べてみるとその原因がSVTだったというワンちゃんです。
まずは心電図です。次の画像は不整脈のないワンちゃんです。心拍数は1分間に70~80回で正常です。ハートマークの付いている高い波が1回の心臓の拍動です。
続いてSVT(上室頻拍)のワンちゃんです。1分間で約200回の心拍です。呼吸が荒く今にも倒れ込んでしまいそうな状態でした。
合わせて心臓の超音波検査の動画もご覧ください。
僧房弁閉鎖不全症という病気で強い心拡大(心臓が大きくなる事)は見られますが、心臓の拍動リズムは問題有りません。
次にSVT(上室頻拍)の動画です。心臓が拍動するというよりピクピク痙攣しているような動きをしています。
動画のワンちゃんは速やかにに酸素吸入し、追加の薬剤投与を開始する事で不整脈は消失しました。元々僧房弁閉鎖不全症(以下MR)という心臓病で治療していたワンちゃんです。
心臓の病気は進行すると発咳や運動不耐性に限らず、不整脈や腹水の貯留が見られたりなど別の症状を示す事があります。症状が安定していても定期的な検査をお勧めします。
- ご案内
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※祝日は終日休診です
地図

電車:西国立駅 徒歩5分
国立駅 徒歩20分
お車:駐車場3台完備
診療対象動物
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