はごろもブログ
ラプロス投与で高窒素血症が改善した猫の1例
2018年7月10日
こんにちは、院長の渡辺です。今回は昨年から使用している新薬であるラプロスについてお話します。
ラプロスは猫ちゃんの慢性腎臓病に効果のある薬です。腎臓病は薬で完治する病気ではありません。投薬は腎臓病の進行を遅らせるためのものです。
ラプロスは腎臓への血液の流れを確保し、炎症に抵抗し腎臓が壊れていってしまう過程を遅らせます。つまり腎臓の寿命を延ばす効果があると言えます。今回は実際に投薬を始めた猫ちゃんで、想定以上の効果が現れた症例をご紹介します。数年前に慢性腎臓病を患ってしまった猫ちゃんです。
腎臓病のネコちゃんは『尿素窒素』と『クレアチニン』という数値が上昇します。下の血液検査結果表をご覧ください。
赤い矢印は『尿素窒素』と『クレアチニン』と表記してあります。青い矢印は2つの項目の数値です。過去の数年に渡って徐々に上昇していた数値が今年の血液検査で下がりました。特に『クレアチニン』は昨年の2.5→1.8に。約1年間ラプロスを続けての今回の結果です。この間は本人の健康状態がとても良く、フードを食べる量が増えて体重が20%程度増えてしまったほどです。
今回の腎臓病が見つかったのは体調が悪かったから、というわけではありません。健康診断の血液検査の時でした。無症状ながらも早期に発見できて良かったと思います。ラプロスを使用する以前から数えて、治療は4年を経過していますが、猫ちゃんらしい生活も送れていますので、まだまだ長生きして欲しいと思います。
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